電話回線の料金が安いサービス9選!回線選びのポイントも解説

会社の固定電話にかかる費用を抑えたいと考える場合、電話回線の見直しは効果的な手段です。しかし、選択肢が多く判断が難しい、あるいは品質に不安を抱く方も少なくありません。
本記事では、電話回線のコストを下げる具体的な方法と、法人向けおすすめサービス9社を比較して紹介します。
料金が安い電話回線でコスト削減
2024年1月から、NTT東日本・西日本の固定電話網が従来の電話網からIP網へ切り替わりました。これにより、距離に依存していた通話料金が全国一律になったため、以前よりは通話料を抑えられるようになりました。
しかし、より料金の安い電話回線サービスへ切り替えれば、さらなるコスト削減が可能です。例えば、従来の加入電話(NTT)と、IP電話サービスであるアライブネットの「Alive Line」の通話料を比較すると、以下のようになります。
【固定電話への発信】
- 加入電話(NTT):3分につき9.35円
- Alive Line:3分につき7.8円
【携帯電話への発信】
- 加入電話(NTT):1分につき17.6円
- Alive Line:1分につき12.5円
わずかな差に見えるかもしれませんが、通話の頻度や時間が多ければ多いほど、この差は年間で大きなコスト削減額となって表れます。自社のビジネスに合った安い電話回線サービスを選べば、経営の効率化につながります。
IP回線については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
電話回線の料金が安いサービスを選ぶ3つのポイント
料金の安い電話回線サービスを選ぶ際には、単に月額料金の安さだけで判断するのではなく、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、自社に最適なサービスを見つけるために確認すべき3つのポイントを解説します。
ポイント①月額のランニングコスト
最初に確認したいのは、毎月かかるランニングコストです。ここには月額基本料金だけでなく、同時に通話できる数を示す「チャネル数」に応じた料金も含まれます。
チャネルとは、同時に発着信できる回線数のことです。例えば「10チャネル」で契約すれば、10人が同時に電話を利用できます。
自社の利用状況を踏まえ、必要なチャネル数で契約した場合の総額を計算することが大切です。基本料金が安くても、チャネルあたりの料金が高いと結果的に割高になる場合があるため、注意しましょう。
ポイント②通話料金の安さ
次に確認したいのは通話料金です。特に固定電話や携帯電話への発信が多い企業では、この差がコスト全体に大きく影響します。
多くのIP電話サービスは、従来の電話回線よりも低料金で利用できます。例えばアライブネットのAliveLineは、国内固定電話への通話が1分2.6円、携帯電話への通話が1分12.5円と、従来よりも安い料金を実現しています。
各社の料金プランを比較し、自社の主要な通話先に最も適したサービスを選ぶことが重要です。
ポイント③取得できる電話番号
電話回線サービスによって利用できる番号の種類は異なります。ビジネス用途では、社会的信用度が高い市外局番から始まる「0ABJ番号」(例:03-xxxx-xxxx)が一般的です。
そのほかに「050」で始まるIP電話番号や、着信側が通話料を負担する「0120」「0800」といった着信課金番号もあります。「0ABJ番号」は地域に根ざした企業としての信頼性を示せる一方、「050番号」は全国どこでも同じ番号を利用できる点がメリットです。
ただし「050番号」は見慣れないため、場合によっては迷惑電話と誤解される可能性もあります。自社のビジネスモデルや顧客からの印象を考え、必要な番号の種類と、検討中のサービスがそれに対応しているかを確認しましょう。
050番号については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
電話回線の料金が安いサービス9社を徹底比較

ここでは、法人向けに提供されている、料金の安い電話回線サービス9社を比較してご紹介します。
まずは、各サービスの初期費用と月額料金の目安を一覧表で確認しましょう。
【各サービスの料金目安】
- Alive Line:
- 初期費用(目安):無料〜
- 月額料金(目安):1チャネルあたり1,200円〜
- 03plus:
- 初期費用(目安):月払い5,500円/年払い3,800円
- 月額料金(目安):月払い1,280円〜/年払い15,360円〜
- BIZTELビジネスフォン:
- 初期費用(目安):55,000円〜
- 月額料金(目安):23,100円/月〜
- トビラフォンCloud:
- 初期費用(目安):33,000円
- 月額料金(目安):3,300円〜
- Zoom Phone:
- 初期費用(目安):要問い合わせ
- 月額料金(目安):1ユーザーあたり1,500円〜
- VoiceX:
- 初期費用(目安):30,000円〜
- 月額料金(目安):1ユーザーあたり890円/月〜
- ビジネスLaLa Call:
- 初期費用(目安):要問い合わせ
- 月額料金(目安):5番号まとめて550円〜/月、6番号以降1番号ごと330円/月〜
- G-Call050:
- 初期費用(目安):無料
- 月額料金(目安):308円/月
- FleaLine:
- 初期費用(目安):無料
- 月額料金(目安):内線1,100円/月〜、外線440円/月〜
※料金はプランや契約内容によって変動します。
それでは、各サービスの特徴について詳しく見ていきましょう。
①Alive Line
【料金】
- 初期費用:無料〜
- 月額料金:1チャネルあたり1,200円/月〜
「Alive Line」は、アライブネットが提供するIP電話サービスです。最大の特徴は、既存のビジネスフォン環境(PBX)をそのまま活用しながら、通話料だけを削減できる点にあります。大がかりな設備投資や設定変更なしに導入できるため、手間とコストを最小限に抑えたい企業に最適です。
Alive Lineの導入により、既存の通話料を20%~70%カットすることも可能です。具体的な通話料は、国内の固定電話へは0.06円/秒(1分2.6円)、携帯電話へは0.25円/秒(1分12.5円)と、業界でもトップクラスの安さを実現しています。
②03plus
【料金】
- 初期費用:
- 月払い:5,500円
- 年払い:3,800円
- 月額料金:
- 月払い:1,280円〜
- 年払い:15,360円〜
「03plus」は、スマートフォンで固定電話番号が使える手軽さが人気のクラウドPBXサービスです。東京03をはじめ、全国主要46都市の市外局番を利用できるだけでなく、0120や0800番号のような着信課金番号も利用できます。
月額1,280円から利用でき、10分かけ放題のプランも用意されているため、短い通話が多い企業におすすめです。FAXの送受信も宅内機器を接続すればできるため、中小企業のニーズに合った機能がそろっています。
③BIZTELビジネスフォン
【料金】
- 初期費用:55,000円〜
- 月額料金:23,100円/月〜
「BIZTELビジネスフォン」は、導入実績が豊富で、高い信頼性をもつクラウドPBXサービスです。最短5日で導入できるスピード感や大手企業にも導入実績があり、コールセンターなどの高い品質が求められる電話業務にも対応できます。
Salesforceをはじめとする多くのCRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)との連携機能も充実しており、電話業務と顧客管理を一元化したい企業に適しています。サポート体制も手厚く、安心して利用できるサービスです。
④トビラフォンCloud
【料金】
- 初期費用:33,000円
- 月額料金:3,300円/月〜
「トビラフォンCloud」は、迷惑電話フィルタの技術を応用した、ビジネス向けのクラウドPBXです。独自のデータベースを活用して、迷惑電話を自動でブロックする機能が搭載されています。これにより、従業員は本当に必要な電話に集中でき、業務効率の向上につながります。
通話録音機能やIVR(自動音声応答)など、ビジネスに必要な基本機能も網羅しており、特に迷惑電話に悩まされている企業におすすめです。さらに、CRMやSFAとの外部連携も可能です。
⑤Zoom Phone
【料金】
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:1ユーザーあたり1,500円/月〜
「Zoom Phone」は、Web会議システムでおなじみのZoomが提供するクラウド電話サービスです。普段からZoomミーティングを利用している企業であれば、同じインターフェースで電話も利用できるため、スムーズに導入できます。
チャットやビデオ会議、電話といったコミュニケーションツールを一つのプラットフォームに集約できるのが最大のメリットです。グローバルな拠点をもつ企業や、多様なコミュニケーション手段を効率的に管理したい企業に適しています。
⑥VoiceX
【料金】
- 初期費用:30,000円〜
- 月額料金:ユーザーあたり890円/月〜
「VoiceX」は、非常に低価格な月額料金で提供されているクラウドPBXです。1ユーザーあたり月額890円から利用でき、スマートフォンでの内線化やIVR、全通話録音といった機能も用意されています。
通話品質についても、クラウドPBXながら固定電話並の品質である「クラスA」の音声品質を誇ります。シンプルな料金体系と機能で、初めてクラウドPBXを導入する企業でも分かりやすいのが特徴です。
コストを抑えつつ、ビジネスに必要な電話機能を一通り揃えたい中小企業にフィットするサービスといえるでしょう。
⑦ビジネスLaLa Call
【料金】
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:5番号まとめて550円〜/月、6番号以降は1番号ごと330円/月〜
「ビジネスLaLa Call」は、大手通信事業者である株式会社オプテージが提供する法人向けのIP電話サービスです。1ユーザーあたり月額550円〜(5番号まとめて)からと非常に安価で、050番号を利用できます。
同じ「LaLa Call」アプリを利用しているユーザー同士の通話は無料になるため、社内コミュニケーションのコスト削減に効果的です。市外局番は利用できませんが、とにかくコストを最小限に抑えて、社内や特定の取引先との通話網を構築したい場合に適しています。
⑧G-Call050
【料金】
- 初期費用:無料
- 月額料金:308円/月〜
「G-Call050」も、050番号を利用する格安のIP電話アプリサービスです。月額基本料金が308円〜と非常に安く、初期費用もかからないため、手軽に導入できます。留守番電話や転送電話といった基本的な機能も備わっています。
こちらも市外局番は使えませんが、個人のスマートフォンに従業員用のセカンド番号をもたせたい場合や、コストをかけずに発信専用の番号を用意したいといった用途で活用できます。
⑨FleaLine
【料金】
- 初期費用:無料
- 月額料金:内線:1,100円/月〜、外線:440円/月〜
「FleaLine」は、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)や中小企業向けに設計されたIP電話サービスです。ブロードバンド回線と一般公衆網(電話網)を利用しているため、クラウドサービスながら高い通話品質を実現しています。
初期設定費用も無料で、月額基本料金も440円〜(外線)とその他のサービスと比べても比較的安いのが魅力です。
回線の料金が安いIP電話サービスをお探しの方はアライブネットへ

多くの電話回線サービスから最適なものを選べば、通話コストを抑えられます。ただし、多くの担当者は「料金の削減だけでなく、電話業務全体を効率化したい」と考えています。
アライブネットは、通話料を削減できるIP電話サービス「Alive Line」と、電話業務を効率化するクラウド型CTIシステム「Voiper Dial」を提供しています。Voiper Dialでは、通話録音やIVR(自動音声応答)のほか、PC画面の顧客情報をクリックするだけで発信できる機能も利用可能です。
Alive Lineでコストを抑え、Voiper Dialで業務を効率化できます。既存のPBXを残したままAlive Lineのみを導入することもでき、手間をかけずに通話料を削減したい企業にも適しています。
電話コストや業務効率に課題を感じている場合は、ぜひアライブネットにご相談ください。
まとめ
今回の記事では、料金の安い電話回線サービス9社を比較するとともに、自社に合ったサービスを選ぶためのポイントについて解説しました。
電話回線は、アナログ回線からIP網への移行が進み、以前よりも料金体系はシンプルになりました。しかし、自社の利用状況に合わせて最適なIP電話サービスを選べば、さらなるコスト削減と業務効率化が可能です。
サービスを選ぶ際は、以下の3つのポイントを確認しましょう。
- 月額のランニングコストが安いかどうか
- 通話料金の安さを比較する
- 取得できる電話番号の違い
アライブネットでは、通話料を削減する「Alive Line」と、電話業務を効率化する「Voiper Dial」をご提供しています。電話に関するトータルコストの削減と、生産性の向上を実現したいご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。