SMSが届かない・送れない原因と対策

「SMSが届かない」「SMSを送った相手から受信できないと言われた」といった経験はありませんか?
Webサービスの登録やログイン時の本人確認(二段階認証)でSMS認証が使われることも多く、SMSが届かないと非常に不便です。
この記事では、SMSが届かない、または送れないといったトラブルの原因と、誰でも簡単にできる対策を網羅的に解説します。個人の方はもちろん、法人でSMS活用を検討している方もぜひ参考にしてください。
SMS(ショートメッセージサービス)とは?

SMS(ショートメッセージサービス)とは、携帯電話番号を宛先としてメッセージを送受信できるサービスのことを指します。スマートフォンやフィーチャーフォン(ガラケー)に標準で搭載されており、専用アプリのインストールや面倒な設定は必要ありません。
SMSは、携帯電話のキャリアを問わず、電話番号さえ知っていればメッセージのやり取りができる手軽さが特徴です。
認証SMSとは?
認証SMSとは、Webサービスへのログインや決済などの際に、本人確認のために用いられるSMSのことを指します。具体的には、IDやパスワードに加えて、SMSで一度限りの認証コード(パスワード)を送信し、それを入力させることでセキュリティを強化する「二段階認証」で広く利用されています。
認証SMSは電話番号はSIMカードに紐づいており、他の情報に比べて複製やなりすましが困難なため、信頼性の高い本人確認手段として多くのサービスで導入が進んでいます。
SMS一括送信とは?
SMS一括送信とは、その名の通り、複数の宛先に対して一度にSMSを配信するサービスです。主に法人利用を目的としており、顧客への重要なお知らせ、プロモーション、予約のリマインドなど、多様なシーンで活用されています。
高い開封率と到達率を誇るSMSの特性を活かし、顧客との確実なコミュニケーションを実現する手段として注目されています。
SMS一括送信について詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。
SMSが届かない7つの原因
まず、SMSが届かない(受信できない)場合に考えられる7つの原因とその対策を見ていきましょう。多くはスマートフォンの簡単な設定見直しで解決できます。
原因①スマートフォンの設定ミス
意外と多いのが、スマートフォンの設定が原因でSMSを受信できなくなっているケースです。特に、通知設定がオフになっていると、メッセージが届いていても気づくことができません。
対策:通知設定や受信拒否設定を確認する
まずはSMSアプリの通知設定がオンになっているか確認しましょう。また、特定の相手からのSMSだけが届かない場合は、その電話番号を個別に受信拒否設定している可能性があります。設定アプリ内の「着信拒否設定」や「ブロックリスト」などを確認し、該当の番号があれば解除してください。
原因②電波状況が悪い/機内モードになっている
SMSの送受信には、モバイルデータ通信の電波が必要です。そのため、電波の届きにくい場所や、機内モードがオンになっている状態ではSMSを利用できません。
対策:電波の良い場所に移動し、機内モードをオフにする
地下やトンネル、山間部など電波が不安定な場所にいる場合は、電波状況の良い場所に移動してから再度試してみてください。また、スマートフォンの画面上部にあるステータスバーを確認し、飛行機のアイコンが表示されている場合は機内モードがオンになっています。コントロールセンターや設定メニューから機内モードをオフに切り替えましょう。
原因③携帯電話会社の迷惑メールフィルター機能
各携帯電話会社(キャリア)が提供している迷惑メールフィルター機能によって、SMSが自動的にブロックされてしまうことがあります。特に、企業からのSMSや海外からのSMSなどが迷惑メッセージと誤判定されるケースが少なくありません。
対策:迷惑メールフィルターの設定を一時的に変更する
主要な携帯電話会社の、迷惑メールフィルターの一般的な設定解除手順は以下の通りです。ご自身の契約に合わせてご確認ください。(2025年9月時点の情報です。詳細は各社公式サイトをご確認ください。)
携帯電話会社 | 迷惑メールフィルターの設定解除方法 |
---|---|
docomo / ahamo |
|
au |
|
SoftBank |
|
楽天モバイル |
|
原因④海外事業者からのSMSを拒否する設定
多くの海外サービスでは、認証コードなどを国際SMSで送信します。携帯電話会社の設定で、初期状態から海外からのSMSをすべて拒否する設定になっている場合があるため、これが原因で届かないことも考えられます。
対策:「海外からのSMSを許可する」設定に変更する
迷惑メールフィルターの設定項目の中に、「国際SMS拒否」や「海外事業者からのSMSを拒否する」といった項目がないか確認してください。もし拒否設定になっていれば、一時的に許可することで海外からのSMSが受信できる可能性が高まります。
原因⑤Wi-Fi接続によるSMS受信の不具合
通常、SMSの受信にWi-Fiは関係ありません。しかし、一部の機種やOSのバージョン、あるいは利用しているアプリによっては、Wi-Fi接続がSMS受信に干渉し、不安定になるという報告があります。
対策:一時的にWi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信に切り替える
Wi-Fiに接続している状態でSMSが届かない場合は、一度Wi-Fiをオフにし、モバイルデータ通信(4G/5G)のみの状態で受信を試みてください。これでSMSが届かない状況が解決する場合は、Wi-Fi環境が何らかの影響を及ぼしていると考えられます。
原因⑥スマートフォンのメモリやストレージ不足
スマートフォンの本体メモリ(RAM)やストレージ(ROM)の空き容量が不足していると、新しいデータを受け取れず、SMSが受信できないことがあります。動作が全体的に遅くなっている場合も、このケースが疑われます。
対策:不要なアプリやデータを削除して空き容量を確保する
不要になったアプリ、写真、動画、キャッシュなどを削除して、ストレージの空き容量を確保しましょう。また、バックグラウンドで起動しているアプリを終了させることで、メモリ不足も解消できます。定期的なデータの整理は、スマートフォンの快適な動作を保つためにも重要です。
原因⑦携帯電話料金の未払いによる利用停止
携帯電話の利用料金を滞納している場合、キャリアから回線を一時的に停止されてしまいます。この状態では、通話やデータ通信はもちろん、SMSの送受信も一切できなくなります。
対策:速やかに料金を支払い、利用再開を待つ
料金未払いが原因の場合は、速やかに支払いを済ませる以外に解決方法はありません。支払い確認後、通常は数時間〜1日程度でサービスの利用が再開されます。
SMSが送れない5つの原因

次に、SMSを送信できない場合に考えられる5つの原因と対策を解説します。こちらも基本的な確認事項がほとんどです。
原因①宛先の電話番号を間違えている
単純なミスですが、送信先の電話番号を間違えて入力していると、当然ながら相手には届きません。「080」と「090」を間違えたり、桁数が多かったり少なかったりしないか、よく確認しましょう。
対策:電話番号が正しいか再度確認する
電話帳に登録されている相手に送る場合も、登録情報が古い、あるいは間違っている可能性があります。送信前に、正しい電話番号であるかを改めて確認することが大切です。
原因②文字数制限を超えている
SMSには文字数制限があり、これが原因でメッセージが正常に送れないことがあります。
基本的に、SMSは1通あたり全角で最大70文字、半角英数字で最大160文字という制限があります。しかし、最近の多くのスマートフォンでは、この上限を超えるメッセージを送信できる「長文SMS」機能に対応しています。
ただし、この長文SMS機能は、送信側と受信側の両方の機種が対応している必要があります。 機種ごとの対応状況は以下の通りです。
- iPhone: iPhone 5以降の機種では、全角最大670文字まで送信可能です。しかし、iPhone 4s以前のモデルは対応していません。
- Android: 近年発売された多くの機種が長文SMSに対応しており、全角最大670文字程度まで送信できます。ただし、古い機種や一部のスマートフォンでは非対応の場合があります。
- フィーチャーフォン(ガラケー): 長文SMSには対応しておらず、全角70文字が上限となります。
送信する側のスマートフォンが長文SMSに対応していても、受信相手が非対応の機種(古いスマートフォンやガラケー)を使っている場合、メッセージが分割されて届いたり、正しく表示されなかったりする可能性があります。
対策:相手の機種を考慮し、メッセージは簡潔に
どのような相手にも確実にメッセージを届けたい場合、機種に依存しない全角70文字(半角英数字なら160文字)以内に収めるのが最も安全な方法です。
もし70文字を超えるメッセージを送る場合は、相手が正常に受信できない可能性があることを念頭に置いておきましょう。多くのSMSアプリでは入力中の文字数が表示されるため、それを参考にしながら文章を作成することをおすすめします。
原因③相手がSMSの受信を拒否している
こちら側に問題がなくても、相手側の設定によってSMSが届かないケースもあります。例えば、相手があなたの電話番号を着信拒否していたり、迷惑メールフィルターで「電話帳登録外からのSMSをすべて拒否する」といった強い設定にしていたりする場合です。
対策:別の連絡手段で相手に設定を確認してもらう
この場合は、こちらでできる対策はありません。電話やメール、SNSなど、別の方法で相手に連絡を取り、SMSの受信設定を確認してもらうようにお願いしましょう。
原因④1日の送信数が200通をオーバーしている
迷惑メール対策の一環として、多くのキャリアでは1日に送信できるSMSの通数を200通程度に制限しています。意図せずこの上限に達してしまった場合、一時的に送信ができなくなります。
対策:24時間待ってから再度送信する
この制限は、通常24時間でリセットされます。時間を置いてから再度送信を試みてください。もしビジネス目的で大量のSMSを送信する必要がある場合は、後述する法人向けのSMS送信サービスを利用する必要があります。
原因⑤件名や画像を入れて送っている(iPhone限定)
iPhoneの「メッセージ」アプリでは、件名を入力したり、写真や動画を添付したりすると、自動的にSMSからMMS(マルチメディアメッセージングサービス)という別のサービスに切り替わって送信されます。相手がMMSに対応していない機種や料金プランの場合、メッセージは届きません。
対策:件名の入力やファイルの添付をやめる
相手に確実にメッセージを届けたい場合は、件名は空欄にし、画像などのファイルは添付せずに、テキストのみで送信するようにしましょう。
対策を行ってもSMSが送受信できない場合の対処法
ここまでに紹介した原因と対策をすべて試しても問題が解決しない場合、スマートフォン本体やSIMカード、通信契約自体に問題がある可能性が考えられます。
対処法①スマートフォンを再起動する
スマートフォンのシステムに一時的な不具合が発生している場合、再起動することでリセットされ、問題が解決することがよくあります。「調子がおかしいな」と感じたら、まずは再起動を試すのが基本です。
対処法②SIMカードを挿し直してみる
SIMカードの接触不良が原因で、通信が不安定になっている可能性もあります。一度スマートフォンの電源を切り、SIMカードをトレイから取り出して、柔らかい布で金属部分を優しく拭いてから挿し直してみてください。
対処法③モバイルデータ通信がオフになっていないか確認する
Wi-Fiではなく、モバイルデータ通信自体がオフになっているとSMSは利用できません。設定メニューから「モバイル通信」の項目を確認し、オフになっていないかチェックしましょう。
対処法④契約している携帯電話会社に問い合わせる
あらゆる対処法を試しても解決しない場合は、最終手段として契約している携帯電話会社に問い合わせましょう。通信障害が発生している可能性や、契約内容に問題がある可能性も考えられます。専門のスタッフに状況を詳しく説明し、指示を仰いでください。
安定したSMS送受信ならVoiper SMS
個人間のやり取りだけでなく、ビジネスシーンにおいてもSMSの重要性は増しています。特に、顧客への確実な情報伝達が求められる場面では、「SMSが届かない」や「SMSを送れない」というトラブルは絶対に避けなければなりません。
そこでおすすめしたいのが、法人向けSMS送信サービス「Voiper SMS」です。
Voiper SMSのメリット
株式会社アライブネットが提供する「Voiper SMS」は、国内の主要キャリアと直接接続された正規ルートでSMSを配信するため、到達率が非常に高いのが最大の特徴です。迷惑メールフィルターにブロックされにくく、顧客の元へ確実にメッセージを届けることができます。
また、一斉送信や予約配信、長文SMS(最大660文字)への対応、API連携による既存システムへの組み込みなど、ビジネス活用に特化した豊富な機能を提供しています。管理画面も直感的に操作でき、誰でも簡単にSMS配信を始められる点も魅力です。
PCからSMSを送るメリットについては、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてお読みください。
Voiper SMSでSMSが届かない悩みを解決
顧客への認証コードの送付、予約のリマインド、重要な通知など、確実に届けたいメッセージがあるなら、「Voiper SMS」の導入が最適解です。高いSMS到達率を誇る「Voiper SMS」が、あなたのビジネスにおける「SMSが届かない」という悩みを根本から解決します。
SMS配信費用は1通あたり「9円~」と業界最安値水準を実現しているため、企業の経費削減にも貢献できます。安定したSMS配信環境を構築したい方は、ぜひ「Voiper SMS」をご検討ください。
また、「SMSが届かない」「SMSを送れない」といった内容でお困りの事業者様や、「Voiper SMS」へのご質問がある担当者様は、アライブネットまでお気軽にお問い合わせください。