パソコンから電話をかける方法は?おすすめのサービスも紹介

現在、社内外のコミュニケーションシステムに悩んでいる方はいませんか?
今回はビジネスコミュニケーションを円滑にできる「パソコンで電話をかける方法」について解説します。従来の電話機ではできなかったパソコンならではのメリット、具体的な導入方法などをまとめています。
記事後半には注意点も紹介していますので、自社での導入を検討する際に役立ててください。
パソコンから電話をかける方法は4つ

パソコンから電話をかける主な方法は、以下の4つです。
・スマートフォン連携
・クラウドPBX
・ブラウザを活用した通話サービス
・IP電話
ここではそれぞれの特徴を紹介します。あまりなじみのない言葉もあるかと思いますが、それぞれ利用の具体的なシーンも記載しますので、自社にどの方法がベストか確認してみましょう。
スマートフォン連携
パソコンを電話として活用したい場合、一番手軽な方法がスマホとの連携です。Windows パソコンの場合は「スマートフォン連携」アプリを起動して設定することで、パソコンを携帯電話番号の電話端末として使用できます。一方で、Mac パソコンは「ハンドオフ」機能でFaceTimeを使えます。
スマホの通話料金がかかる点は注意が必要ですが、プライベートで利用する分にはおすすめの方法です。一方で、ビジネスで利用することはおすすめできません。
クラウドPBX
ビジネスでパソコンを電話として使いたい場合は「クラウドPBX(Private Branch Exchange)」を導入することをおすすめします。クラウドPBXとは、内線通話・保留転送などを実現する電話交換機をクラウド上で実現し、インターネット回線を介してパソコンやタブレット、スマートフォンなど様々な端末で通話できるようにするサービスです。ハードウェアの電話交換機に必要になるスペースや費用を削減しつつ、電話機能をパソコンで使用できるようになります。
下表では、CTIシステムVoiper DialのクラウドPBX機能についてまとめました。
着信の制御機能(ACD) | ・顧客からの着信時に最適なスタッフへの割り振り ・通話時間や対応回数に応じた割り振りで全体の労働環境を改善 |
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内線同士の通話機能 | ・内線同士の通話 ・コストカット(通話料金の削減) |
内線転送機能 | ・顧客からの着信をほかの電話機へ転送 ・不在時などにあらかじめ設定した電話機へ転送 |
クラウドPBXは「CTI(Computer Telephony Integration)システム」の一部として機能します。CTIとは電話とPCを接続し顧客管理や業務効率化を可能にするシステムで、コールセンター・営業部門など、電話関連業務が多い部署で導入されています。
ブラウザを活用した通話サービス
パソコンのWebブラウザから電話をかける方法もあります。例えばGoogle VoiceやMicrosoft Teamsなどはブラウザからアクセスして通話が可能です。
アプリなどが不要で手軽にできる点はメリットですが、通話品質がインターネット環境に依存する点はデメリットといえます。また、Webブラウザ経由のためセキュリティ保護の観点でリスクがあり、機密情報を取り扱うビジネスシーンでは注意が必要です。
IP電話
コストを抑えてパソコンから電話をかけたい場合は、IP電話アプリがおすすめです。「IP電話」とは、インターネット用のデータ通信回線を経由して音声通話ができるサービスで、通常のアナログ回線と比べて設備にかかるコストを軽減できます。
コストが安いのが魅力である一方、クラウドPBXの制御機能などビジネスに活用しやすい機能はありません。ビジネスでの使用においては、クラウドPBXが優位でしょう。
パソコンから電話をかけるメリット

ここでは、パソコンから電話をかけるメリットを6つ紹介します。
メリット1:電話機が不要になりコスト削減できる
クラウドPBXを活用してパソコンから通話できると、固定電話機の設置が不要になるため、コストを削減できます。電話機を配置するスペースが空くのもメリットです。
また、クラウドPBXは電話業務に関するコストを大きく削減できます。オフィス環境に合わせたプランを選べるため、コストパフォーマンスにも優れています。Voiper Dialは初期費用・月額費用は「10,000円/ライセンス」から利用できます。最大100ライセンスにも対応可能なプランもあるため、大規模な企業でも導入可能です。
下表はVoiper Dialのプラン料金一覧です。導入する席数(ライセンス数)に応じて費用が変動します。30パック(席)以上に導入する場合は、CTIパッケージプランがおすすめです。例えばコールセンターのスタッフが60人程の場合は50パックを選び、不足分を追加するのがよいでしょう。
下表は、CTIシステムVoiperのクラウドPBX機能をまとめたものです。
CTI費用(基本プラン) | 初期費用10,000円/ライセンス 月額費用10,000円/ライセンス |
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30パック(CTIパッケージプラン) | 初期費用270,000円 月額費用270,000円 |
50パック(CTIパッケージプラン) | 初期費用400,000円 月額費用400,000円 |
100パック(CTIパッケージプラン) | 初期費用800,000円 月額費用700,000円 |
メリット2:フリーアドレスに対応可能
個別に貸与されているノートパソコンから電話をかけられるため、働き方がフリーアドレス(オフィスに指定の座席がなく自由に選べる)に対応可能になります。これにより、会議室やカフェスペースなどでも電話対応ができます。
メリット3:リモートワークや出張時に重宝する
ノートパソコンがあれば外出時の電話対応も可能です。アポイントや出張時に自社の番号から電話をかけられるのはメリットでしょう。
またパソコンでの通話は、リモートワークとの相性も良いです。個人携帯の番号を明かさずに顧客対応できるため、個人情報保護の観点からもメリットがあります。
メリット4:パソコンが留守番電話になる
日々の業務では、顧客からの電話に出られないこともあるでしょう。そうした場合も、クラウドPBXに留守番電話を設定しておくことで、外出先でも伝言を確認できます。
メリット5:内線や転送に使える
クラウドPBXは、パソコンを使って内線発信や電話転送ができるのもメリットです。リモートワーク中の社員にも取り次げるため、昨今のアドレスフリーな働き方にもマッチしています。
メリット6:様々なツールと連携できる
クラウドPBXを含むCTIは、様々なアプリ、サービスと連携できます。
例えばVoiper Dialは、マーケティングツールSalesforceと連携することで、通話履歴や録音データを自動的にSalesforce上の該当顧客情報に保存できるようになります。営業担当者はこれらの顧客データを確認することで、架電業務などを効率的に進められます。
パソコンから電話をかける際の注意点
最後にパソコンから電話をかける際の注意点を解説します。クラウドPBXなどを活用した通話は、これまで解説してきた通りビジネス上で様々なメリットがあります。しかし、以下の点には注意する必要があります。
インターネット回線が必須
パソコンから電話をかけるにはインターネット回線が必要になります。クラウドPBXを導入する前に、自社の回線は10Mbps以上の帯域を確保できているか(光回線が推奨されています)確認しておきましょう。
パソコンの状態を確認しておく
適切に顧客対応をするためにはパソコン自体の性能も重要です。例えば使用しているパソコンが古いと、起動するにも一定の時間を要するため、電話をかけるにも時間がかかってしまいます。
また、パソコンのOSが最新でないために起きるトラブルもあります。電話関連の業務の対応の遅れは機会損失にもつながりますので、デバイスのアップデートの状況には注意が必要です。
ノートパソコンのバッテリーが落ちると使えない
ノートパソコンのバッテリーが落ちると通話ができなくなるのも注意しておきたいポイントです。通話の前にバッテリーの残量を確認しておくことをおすすめします。
ノートパソコンは通話時にバッテリーを消費しがちなため、、外出時はモバイルバッテリーを携帯しておくと安心です。
停電時に使えない
デスクトップコンピューターの場合、オフィスの停電時は電話をかけられません。対応策としては、通話の転送設定や別のデバイスを用意しておくとよいでしょう。
クラウドPBXのベンダーの中には、停電時などトラブルに備えてサポート体制を充実させている企業もあります。例えばVoiper Dialでは、機器などが正常に稼働しているか定期確認するPing監視やデータベースのバックアップ、自動再起動、RAID1(ハードディスクの故障からデータを保護する技術)などのサポートを提供しています。
ヘッドセットが必要
パソコンでの通話ではヘッドセットが必要になる場合があります。パソコン付属マイクの性能が低かったり、大きな声を出せない場合は、有線のヘッドセットを用意しておくとよいでしょう。
Bluetooth対応ヘッドセットもありますが、長時間利用した時にバッテリー切れを起こす可能性もあるので、注意が必要です。また通信状況によって音声が途切れるリスクもあるため、ビジネスで使う場合は有線をおすすめします。
通話品質がインターネット回線の状況に依存する
パソコンから電話をかける際、通話品質は通信環境に依存します。特にWi-Fi経由の接続は、電波を受信しにくい場所では、通話が不安定になりがちです。
先述した回線そのものの速度に加え、通話する場所のWi-Fi電波の強さも確認しておきましょう。
Voiper Dialを使って快適にパソコンから電話しよう
今回はパソコンから電話をかける方法やメリットなどをまとめました。導入する際にはいくつか注意点があるものの、従来の固定電話よりも下記のようなメリットがあります。
・オフィスに限らず通話できる
・電話の導入・運用コストを削減できる
・他のツールと連携して業務を効率化できる
上記のようなメリットに加えて、サポート体制も充実しているCTIを選びたい場合は、Voiper Dialを検討してみてはいかがでしょうか。
