固定電話の基本料金・通話料を徹底比較!安くする方法や注意点も解説
固定電話にはアナログ回線やひかり電話、IP電話など複数の通信方式があり、それぞれ月額の基本料金や通話料金の設定が異なります。
この記事では、事業所や家庭で利用している固定電話の料金を見直したいと考えている方に向けて、NTTの加入電話やひかり電話における料金の内訳を整理したうえで、回線ごとの基本料金と通話料を一覧表で比較して解説します。
また、不要なオプションサービスの解約やクラウド型のIP電話への乗り換えなど、毎月の通信費用を安く抑えるための具体的な方法と、新しい電話サービスへ乗り換える際に確認しておくべき注意点もあわせてご紹介します。
固定電話とは?

固定電話とは、特定の建物や施設に物理的な通信回線を引き込み、据え置き型の電話機を接続して通話を行う通信サービスのことを指します。
日本電信電話株式会社(NTT東日本・NTT西日本)が提供する加入電話(アナログ回線)やINSネット(ISDN回線)をはじめ、光ファイバーケーブルを利用したひかり電話、インターネット接続回線を利用したクラウド型のIP電話など、通信方式によって複数の固定電話の種類が存在します。
なお、固定電話の廃止(IP網移行)に関する詳細については、以下の記事をご覧ください。
固定電話料金の内訳

固定電話の月額料金は、「基本料金」「通話料」「オプション料金」「初期費用・工事費の分割費用」によって構成されています。
ここでは、固定電話料金を構成しているそれぞれの金額の内訳について解説していきます。
内訳①基本料金
基本料金は、利用者がその月に1回も電話を発信しなかった場合でも、電話回線を維持するために毎月固定で発生する費用です。
NTT加入電話の基本料金の金額は、契約している回線の種類(アナログ回線、デジタル回線など)、利用目的(住宅用、事務用)、契約者の所在地を管轄する電話局の規模(1級局から3級局までの区分)によって細かく設定されています。
たとえば、住宅用・3級局(収容する回線数が多い都市部などの地域)で契約した場合の月額基本料金は以下の通りです。
- NTT加入電話(アナログ回線):1,870円
- 加入電話・ライトプラン:2,145円(初期費用不要)
- ひかり電話:550円(別途インターネット光回線の利用料金が必要)
※上記費用はすべて税込です。
内訳②通話料
通話料は、利用者が実際に電話をかけた時間、発信先との距離、着信先の電話端末の種類(固定電話、携帯電話、IP電話など)に応じて発生する従量課金型の料金です。
2024年1月のIP網移行以降における、国内向けの主な通話料金は以下の通りです。
- NTT加入電話から固定電話へ発信:3分間あたり9.35円(距離に関わらず全国一律)
- ひかり電話・IP電話から固定電話へ発信:3分間あたり8.8円(全国一律)
- 各固定電話から携帯電話へ発信:1分間あたり17.6円など(利用する電話サービスや携帯電話会社によって異なる)
※上記費用はすべて税込です。
内訳③オプション料金
オプション料金は、固定電話の基本的な発着信機能に加えて、利用者が付加的な機能を利用するために支払う月額費用です。
代表的なオプション機能と、NTT加入電話における住宅用の月額料金の例は以下の通りです。
- ナンバー・ディスプレイ:月額440円(事務用は月額1,320円)
※発信者の電話番号を電話機のディスプレイに表示する機能 - ボイスワープ:月額550円(事務用は月額880円)
※固定電話への着信をあらかじめ指定した携帯電話などの別の番号へ自動転送するサービス - キャッチホン:月額330円
※通話中に別の着信があった際、現在の通話を保留にして新しい着信に応答できる機能
※上記費用はすべて税込です。
内訳④初期費用・工事費の分割費用
固定電話を新規に契約して開通させる際や、インターネット回線と同時にひかり電話を導入する際には、初期費用や回線の開通工事費が発生します。
以下は、新規で固定電話を導入する際に発生する初期費用の例となります。
- NTT加入電話(アナログ回線):契約料880円 + 施設設置負担金39,600円
- 加入電話・ライトプラン:契約料880円 + 電話局内での回線工事費(施設設置負担金は免除)
- ひかり電話:戸建て住宅での光回線開通工事費2~3万円程度(光ファイバーケーブルを電柱から建物内部へ引き込む派遣工事費)
※上記費用はすべて税込です。
固定電話の基本料金や利用条件を比較

固定電話サービスには複数の通信方式があり、それぞれ設定されている基本料金や、利用を開始するための条件が異なります。
ここでは、NTT東日本が提供する代表的な固定電話サービスである「NTT加入電話(アナログ回線)」「NTT加入電話(ISDN回線)」「ひかり電話」の3種類について、月額基本料金と利用条件を一覧表で比較します。
| 電話回線の種類 | 月額基本料金 | サービスの特徴および利用条件 |
|---|---|---|
| NTT加入電話(アナログ回線) | 2,090円(住宅用) 3,080円(事務用) |
銅線を利用した旧来の固定電話サービス。単独で契約および利用が可能。 |
| 加入電話・ライトプラン | 2,365円(住宅用) 3,355円(事務用) |
施設設置負担金(39,600円)の支払いが不要なアナログ回線。 |
| INSネット64(ISDN回線) | 3,278円(住宅用) 4,323円(事務用) |
1本の物理回線で同時に2通話が可能なデジタル回線。電話とFAXを同時に使用する環境向け。 |
| INSネット64・ライト | 3,553円(住宅用) 4,598円(事務用) |
施設設置負担金の支払いが不要なISDN回線。 |
| ひかり電話(基本プラン) | 550円 | インターネット接続サービス「フレッツ光」などの契約が別途必要な光IP電話サービス。 |
※上記費用はすべて税込です。
※上記のアナログ回線およびISDN回線の料金は、3級局(管轄区域内の回線数が多い地域)の金額を記載しています。
※ひかり電話の利用には、基本プランの550円に加えて、フレッツ光などの光インターネット回線の月額利用料とプロバイダ料金が別途必要になります。
出典:基本料金|固定電話・加入電話|NTT西日本
出典:【公式】NTT東日本|電話|ひかり電話(光IP電話)|料金|月額利用料
固定電話の通話料金を3分間通話で比較

月額基本料金と同様に、1回の発信で発生する通話料金も電話回線の通信方式によって単価が異なります。日本国内の固定電話に対して3分間の通話を行った場合と、携帯電話宛てに発信した場合の通話料金を一覧表で比較します。
| 電話回線の種類 | 国内固定電話への通話料金
(3分間) |
携帯電話への通話料金
(1分間あたり) |
|---|---|---|
| NTT加入電話(アナログ回線) | 9.35円(全国一律) | 17.6円など(着信先の携帯電話会社により異なる) |
| INSネット64(ISDN回線) | 9.35円(全国一律) | 17.6円など(着信先の携帯電話会社により異なる) |
| ひかり電話(基本プラン) | 8.8円(全国一律) | 17.6円など(契約する事業者や着信先により異なる) |
※上記費用はすべて税込です。
出典:加入電話・INSネット・公衆電話の通話料金|加入電話の料金ご案内|NTT西日本
出典:【公式】NTT東日本|電話|ひかり電話(光IP電話)|料金|通話料・通信料
固定電話の基本料金・通話料金を削減する方法

ここからは、事業所やご家庭で毎月支払っている固定電話の基本料金・通話料金を安く抑えるための、具体的な4つの方法をご紹介していきます。
方法①不要なオプションサービスを解約する
固定電話の料金を削減する手軽な方法は、現在契約しているオプションサービスのうち、使用実態のない機能を解約することです。
固定電話を導入した当時は「ナンバー・ディスプレイ」や「ボイスワープ(転送電話)」を申し込んでいたものの、現在は業務用のスマートフォンに直接電話がかかってくる運用に変わったため、オプション機能を利用していない場合があります。
毎月通信事業者から送付される請求書やウェブ上の利用明細を確認し、不要なオプションサービスの料金が含まれている場合は、通信事業者のカスタマーセンターへ連絡して解約手続きを行うことで、月々数百円から千円程度の固定費を削減できる可能性があるでしょう。
方法②料金が安いひかり電話へ乗り換える
オフィスや自宅に光回線のインターネット(フレッツ光や光コラボレーションモデルの回線など)をすでに導入していて、固定電話回線は従来のアナログ回線(NTT加入電話)を継続契約している場合、固定電話の契約を「ひかり電話」へ乗り換えることで月額基本料金を削減できます。
NTT加入電話の事務用基本料金(2,750円)を支払っている企業が、ひかり電話の基本プラン(550円)へ契約を切り替えた場合、1回線あたり毎月2,200円の基本料金削減となります。
同時に固定電話宛ての通話料金も3分9.35円から3分8.8円に下がるため、既存のインターネット回線が存在する環境であれば、ひかり電話への移行は有効な通信費削減の選択肢になります。
方法③ネットやスマホとのセット割を利用する
個人事業主や一般家庭で固定電話を利用している場合、特定の通信事業者が提供している「インターネット光回線」「スマートフォン」「ひかり電話」のセット割引を適用することで、家計や事業の通信費全体を抑えることが可能です。
たとえば、KDDIが提供する「auスマートバリュー」や、ソフトバンクが提供する「おうち割 光セット」などの割引サービスは、指定された光インターネット回線と固定電話サービスを契約し、同社のスマートフォン回線をセットで利用することを条件に、スマートフォンの月額基本料金から毎月550円から1,100円程度の割引が適用されます。
これらのセット割を利用することで、固定電話自体の基本料金が減額されるわけではありませんが、契約者が支払う通信費の総額を減らす効果が期待できます。
方法④IP電話(クラウド回線サービス)へ乗り換える
企業が複数の固定電話回線の料金を削減する方法として、インターネット回線を利用して通話を行うIP電話(クラウド回線サービス)への乗り換えがあります。
従来のNTT加入電話(アナログ回線)やISDN回線の場合、回線ごとに1,800~3,000円台の月額基本料金が発生します。一方、IP電話(クラウド回線サービス)へ移行した場合、1回線あたりの月額基本料金を数百円~1,000円台前半に抑えることが可能です。
また、通話料金についても、クラウド回線サービスは安価に設定されています。NTT加入電話とクラウド回線サービスの通話料金の比較例は以下の通りです。
- 国内の固定電話宛て(3分間あたり)
NTT加入電話:9.35円/IP電話:8円程度 - 携帯電話宛て(1分間あたり)
NTT加入電話:17.6円/IP電話:12円~15円程度
※クラウド回線サービスの実際の料金は、契約する通信事業者によって異なります。
月額基本料金と通話料金の単価が下がるため、顧客への発信業務が多い企業や、店舗などで複数の電話回線を契約している事業所において、毎月の通信費用を削減する手段としてクラウド回線サービスへの乗り換えはコスト削減に有効な手段と言えます。
固定電話サービスからIP電話サービスに乗り換える具体的なメリットについては、以下の記事で解説しています。
固定電話の基本料金を削減する際の注意点

月額基本料金や通話料金の安さだけを理由に新しい電話サービスへ乗り換えると、通信環境や機能面で問題が発生する場合も考えられます。
ここからは、アナログ回線からIP電話やひかり電話へ契約を切り替える際に、利用者が事前に確認しておくべき3つの注意点を解説していきます。
注意点①停電時に使えない・緊急通報ができない場合がある(IP電話の場合)
旧来のNTT加入電話(アナログ回線)は、銅線を伝って電話局側から微弱な電力が供給されているため、家庭やオフィスの電気が停電している状況でも、通話機能のみを備えたシンプルな電話機であれば発着信が可能です。
一方、ひかり電話やIP電話は、光回線の信号を変換する装置(ONU)やインターネットルーターが建物のコンセントからの電力で稼働しているため、停電が発生すると通信機器の電源が落ち、電話の発着信が使えなくなってしまう点には注意が必要です。
また、「050」から始まる電話番号を利用する一部のIP電話サービスでは、発信者の位置情報の特定が困難な通信の仕組みを用いているため、110番(警察)や119番(消防・救急)などの緊急通報用電話番号へ発信できない仕様になっています。緊急時の連絡手段として、個人のスマートフォンや携帯電話を別途確保するなどの対策が必要です。
注意点②固定電話の解約違約金が発生する可能性がある
ひかり電話やIP電話を契約する際、光インターネット回線やプロバイダ契約とセットになった料金プランを選択していると、定められた契約期間内にサービスを解約したり、他社へ乗り換えたりした際に解約違約金が発生する場合があります。
法人向けの複数年契約プランや、初期工事費用を実質無料とするキャンペーンを適用して契約している場合、指定された更新月以外のタイミングで解約すると、数千円から数万円の違約金、または工事費用の残債を一括で請求される契約内容になっていることがあります。新しいサービスへの乗り換えを検討する際は、現在契約している通信事業者の利用規約や契約満了月を事前に確認しておくと安心です。
注意点③電話番号が変わってしまう可能性がある
NTT加入電話で取得した市外局番(東京の03、大阪の06など)から始まる電話番号は、番号ポータビリティ(LNP)という制度を利用することで、ひかり電話や他の通信事業者のIP電話サービスへ乗り換えても、同じ電話番号を引き継いで利用できます。
ただし、特定のIP電話サービスを新規で契約した際に発行された電話番号や、一部の直収電話サービスで取得した番号は、他社の電話回線へ乗り換える際に番号ポータビリティの対象外となり、電話番号を引き継げないケースが存在します。
そのため、契約を予定している新しい通信サービスが、現在使用している電話番号の引き継ぎに対応しているか、担当窓口へ問い合わせて確認する必要があるでしょう。
固定電話の基本料金を節約するならAlive Line ⁺Plus

この記事では、固定電話の料金内訳や、回線ごとの基本料金・通話料の比較、そして通信費を削減する具体的な方法について解説してきました。
最後に、店舗やオフィスの通信コストをさらに見直したい事業者に向けて、株式会社アライブネットが提供する法人向けクラウド回線サービスAlive Line ⁺Plusをご紹介します。
Alive Line ⁺Plusは、全国47都道府県の市外局番(東京03、大阪06、名古屋052など)を利用した発着信に対応する法人向けクラウド回線サービスです。インターネット回線を利用して通話環境を構築するため、複雑なPBX機器の設置工事は不要です。
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「Alive Line ⁺Plus」の料金
【初期費用】
- 基本工事費:5,500円(税込)
- 付加工事費:2,200円(税込)/1作業ごと
- 番号ポータビリティ工事費:3,300円(税込)
【月額費用】
- 基本料金(1チャンネル):1,320円(税込)/月額
- 追加番号利用料:220円(税込)/1番号/月額
- 追加チャンネル利用料:1,320円(税込)/1ch/月額
- 特定番号通知オプション:1,650円(税込)/1番号/月額
【通話料金】
- 固定電話向け:8.8円(税込)/3分
- 携帯電話向け:13.2円(税込)/1分
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